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ソフトカイロプラクティック秋元


がんと死生観

平成26年 12月 2日(火)

昨日はニュースで、菅原文太さんが亡くなった事を知り驚いています。

s_sugawara.jpg先月、高倉健さんが亡くなったばかりでしたのに、まるで後を追うように、昭和の名俳優が亡くなったことにとても寂しさを感じています。

ご冥福をお祈りいたします。

合掌


高倉健さん 83歳 悪性リンパ腫  

菅原文太さん 81歳 肝臓がん

お二人共若い頃のイメージが強いのですが、共に80歳を過ぎていましたので、がんを患うリスクはかなり髙いでしょう。

がんは細胞の異常分裂が原因で、若い時でしたらNK(ナチュラルキラー)細胞を始めとした免疫細胞によってがん細胞を抑えています。

ところが、年をとるにつれて免疫力も落ちてきますので、がん細胞を抑える力が弱くなってきてがんが増殖していきます。

がんになる人とならない人の差は、この免疫力の差なのです。




話は変わりますが、先日の忘年会でのご住職とのお話で、檀家さんのほとんどの方が、高齢の方を含めて自分の死について考えていない、ということを聞きました。

昔はどこの家でも家族が多く、自宅で死を迎えるのが普通でしたので、身内の方の死に目に会うことも多かったでしょう。

それが最近は核家族化で、具合が悪いと病院に入りますので、死に目に立ち会うことも少なかったりして、死というものの実感が薄いようです。

「自分が死ぬとは思っていない」

「死ぬことなんて考えたこともない」


そういう死について普段何も考えていない方が、ある日検診を受けて「末期のがんです。余命はあと3ヶ月でしょう」なんて言われたらどうでしょう?

青天の霹靂で頭は真っ白、パニックになってしまうでしょうね。


日本人は死について語ることをタブー視する面がありますが、どう死ぬかということは、どう生きるかということにつながります。

よく余命宣告をされた方が、自分の今までの人生を振り返って、

「もっとこうすれば良かった」

「こんなことをしておけば良かったのに」


と後悔の念を持ち、残された日々を今までとは違った生き方をされて、最後を満足して迎える話がありますが、出来るならばもっと前に気付いておけたらいいですね。


人間の致死率は100パーセントです。

どんなに大金持ちでも、どんなにイケメンや美人でも、いつかは必ず死を迎えます。

自分の死を考える事で、どう生きたら良いかが見えてきます。

老衰で眠るような最後を迎えられれば理想ですが、むしろ希でしょう。

天災や事故、いつ何時自分の死が訪れるかはわかりません。

突然その時が来ても後悔しないで済むように、毎日の時間を丁寧に、充実して過ごすといいのではないでしょうか。


あまり深刻にならないで、リラックスして気楽に考えてみましょうね。





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