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足るを知る

平成２７年　１月　5日（月）

今日から新年の仕事始めになります。

カレンダーの並びで、今日から仕事の方も多いのではないでしょうか。

長い方で９連休もしますと、休みボケでリズムを戻すのが一苦労かもしれませんね。

さて、今年はどのような一年になりましょうか。

若い頃でしたら新年の抱負や目標なども考えましたが、ここ数年はあまり拘らなくなりました。

３年程前から禅に興味を持ってからは、特にその傾向が強いです。

私は今年で５２歳になります。

人生の折り返しもとうに過ぎた年齢になりますと、若い時のように「もっと、もっと」という欲が収まります。

まあ、もともとが野心家ではありませんので、それほど欲深ではありませんが・・・

禅の言葉に「知足」というのがあります。

これは「足るを知る」ということですね。

「もっともっと」と欲をかいている間は、いつまでも満足することがないのでしょう。

「ほどほど」「腹７分」「良い加減」この辺りを基準にしていますと、何事も楽に過ごせます。

これは健康においても当てはまります。

朝起きてから、夜寝るまでの間、ずっと清々しく一日を過ごせるような日。

点数で言うと１００点満点の日。

そんな日は一年を通して何日あるでしょう？

おそらく２０日も無いのではないでしょうか。

ほとんどは、どこか不調を少し抱えた状態、点数で言うと７０点くらいの日が多いでしょう。

これを良しとするかどうかですね。

毎日１００点を目指しても、それはなかなか叶いません。

叶わなければ不満に感じるでしょう。

普段から基準を少し下げて「７０点で良しとする」ようにしておくと、満足の日が多くなりますね。

ただ、毎日が３０点や４０点ですと、これはまた辛くて不満も感じることでしょう。

ですから、普段から７０点を取れるように、体と心のお手入れをしておきたいものです。

作家の五木寛之さんは趣味が「養生」だそうです。

自分の身体を「良い加減」に保つために、色々な養生法を実践しています。

ジムに通ったりするのではなく、普段の生活の中のちょっとした時間に、筋トレやストレッチのような運動を取り入れます。

例えば

歯を磨くときには片足立ちでする。

信号待ちの時にはお尻に力を入れて、括約筋を締める。

記憶力を鍛えるために、日記は翌日に書く。

一昨日食べた夕食のメニューを思い出す。

いろいろな養生法を楽しみながら、生活に取り入れているようです。

そして養生というのは貯金、つまり貯めることが出来ません。

ですので、毎日毎日少しずつでも行うことが大切です。

ご自分に合った体や心の養生法、今年は何か探して実践し、そして続けてみてはいかがでしょうか。

「継続は力なり」